森の妖精

100字。日課。

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草がぐんぐんぐんぐん伸びるように思い思いに育つのは見てて気持ちがいい。家の近くの広場では、夏のあいだに、草が背丈ぐらい高くなるのだが、いつも時期が来ると業者さんが来て刈り取ってしまう。それはそれで仕方ないと思うのだが少しさみしい。盆栽というのも苦手だ。造形が施され、あるべき形でないものを見るのはつらい。本来植物は地面で育つから、鉢で生きてるうちに植物も仕方ないと思うのかもしれない。人の技術で育てるのは可能性を摘み取ってる気がしてしまうのだ。人間も同じように盆栽のように育てられているから、今の日本のありさまは自然の中の植物が全部盆栽に置き換わってしまっている感じだと思う。